ロシア野党勢力代表;米メディアのインタビューに答えて、自身の服毒事件にプーチン大統領が関与と証言【米メディア】(2020/10/20)
何度か報じたとおり、ロシア野党勢力代表のアレクセイ・ナワルニー氏(44歳)は8月下旬、遊説中の西シベリアで毒を盛られた模様で一時危篤となった。緊急搬送されたドイツの病院で一命を取り止め、1ヵ月余りの入院加療を経て漸く退院できた。そしてこの程、米メディアの報道番組に出演して、自身の服毒事件にウラジーミル・プーチン大統領(68歳)が関与していると証言した。
10月19日付
『Foxニュース』:「ナワルニー氏:自身の服毒事件にプーチン大統領が関与と証言」
ロシア野党勢力代表のアレクセイ・ナワルニー氏は、遊説中に毒を盛られたとされているが、この程米メディアの報道番組に出演して、事件詳細を語った。
同氏は今年8月下旬、西シベリアからモスクワに帰る際に搭乗した飛行機の中で容体が急変し、地元の病院に一時担ぎ込まれたが、同氏支援者らが身の安全確保を理由として、同氏をドイツに緊急搬送した。...
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10月19日付
『Foxニュース』:「ナワルニー氏:自身の服毒事件にプーチン大統領が関与と証言」
ロシア野党勢力代表のアレクセイ・ナワルニー氏は、遊説中に毒を盛られたとされているが、この程米メディアの報道番組に出演して、事件詳細を語った。
同氏は今年8月下旬、西シベリアからモスクワに帰る際に搭乗した飛行機の中で容体が急変し、地元の病院に一時担ぎ込まれたが、同氏支援者らが身の安全確保を理由として、同氏をドイツに緊急搬送した。
同病院には都合32日間入院したが、そのうち24日間は集中治療室で救命治療を受けており、この程漸く無事に退院している。
そして同氏は10月18日、『CBSテレビ』の報道番組「60分間」に出演し、同番組キャスターのレスリー・スタール氏(78歳)のインタビューに答えて、“自身が毒を盛られたことは確実で、事件の背後にはウラジーミル・プーチン大統領がいるはずだ”と証言した。
同氏は、彼の支援チームが後に西シベリアの滞在ホテルをチェックしたところ、ノビチョク(旧ソ連開発の神経剤、サリンの5倍以上の致死率)とみられる液体が入った瓶を回収したという。
更に同氏は、“今のところ、ロシア当局は一切この事件を捜査していない”とし、“何故なら、プーチン大統領が絡んでいるから捜査をしようとしないのだ”と強調した。
当然のことながら、ロシア大統領府のドミートリィ・ペスコフ報道官は、“全く根拠のない言い掛りで、到底受け入れられない”と反論している。
一方、『ニューヨーク・ポスト』紙は10月19日、欧州連合(EU)及び英国が、ナワルニー氏毒殺未遂事件に関わったとされるロシア高官6人(いずれも大統領府幹部や連邦治安局トップでプーチン氏に近い面々)に対して経済制裁を科すことを決定したと報じている。
このニュースに関してスタール氏は、“ドナルド・トランプ大統領(74歳)を除いて、国際社会の全てのリーダーが同制裁決定に同意するだろう”とコメントした。
これに答えてナワルニー氏は、“米大統領も含めて、21世紀になってもかかる化学兵器が使われたという事態を厳しく糾弾し、これに強く反対して欲しい”と言及している。
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サンダース上院議員;最も社会主義的民主党候補と言われるが、中国が力で台湾を制圧するなら武力で擁護と過激発言【米メディア】(2020/02/24)
米大統領選の民主党候補者選び前哨戦で、今のところバーニー・サンダース氏(バーモント州選出上院議員、78歳、注1後記)が一歩リードしている。しかし、候補者の中で最も社会主義的公約を掲げていることから、下馬評ではドナルド・トランプ大統領には勝てないとも言われている。ただ、外交政策では、中国がもし台湾を力で制圧しようとするなら、迷わず武力支援すると、トランプ氏に負けず劣らず硬派な面を見せている。
2月24日付
『Foxニュース』(
『AP通信』配信):「サンダース候補、もし中国が台湾を攻めたら武力で擁護すると発言」
バーニー・サンダース上院議員は、2月23日に放送された「60ミニッツ(注2後記)」の中で、もし自身が大統領になった際に、中国が台湾を攻撃してきたら、米軍を配備して対抗すると発言している。
同議員は、2月22日に行われたネバダ州民主党予備選で勝利した後にインタビューに答えたものである。...
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2月24日付
『Foxニュース』(
『AP通信』配信):「サンダース候補、もし中国が台湾を攻めたら武力で擁護すると発言」
バーニー・サンダース上院議員は、2月23日に放送された「60ミニッツ(注2後記)」の中で、もし自身が大統領になった際に、中国が台湾を攻撃してきたら、米軍を配備して対抗すると発言している。
同議員は、2月22日に行われたネバダ州民主党予備選で勝利した後にインタビューに答えたものである。
同番組ニュース・キャスターのアンダーソン・クーパー氏(ジャーナリスト、作家)が、仮の話として、もし中国が台湾を制圧しようとした場合、どうするのかと同上院議員に尋ねたことに対するコメントである。
サンダース氏は、“状況を見定める必要があるが、主権が他国の武力で侵されるのは黙認できない”と明言している。
同氏は更に、“武力行使は、米国及びその同盟国に脅威が迫った際”に決断すると付言している。
ただ、同氏は、今年初めに、イラン革命防衛隊のガーセム・ソレイマニ司令官がドナルド・トランプ大統領の命令で爆殺された際、イラク戦争(編注;2003年3月~2011年12月)のような新たな戦火を招く恐れがあると痛烈に批判していた。
一方、同司令官殺害について、同大統領は米国の安全保障のため必要だったとし、マイク・ポンペオ国務長官も、同司令官が対米攻撃を目論んでいたためこれを阻止する必要があったと強調している。
(注1) バーニー・サンダース:2016年米大統領選挙では、長年統一会派を組んでいる民主党に入党し予備選に立候補した。同選挙でヒラリー・クリントンに敗れた直後離党し、再び無所属となったが、民主党はサンダースを民主党上院議員執行部の「有権者対策(アウトリーチ、票田の拡大)委員長」に任命し、民主党執行役員の任を担うこととなった。上下院を通じ、無所属議員として米国史上最長のキャリアを継続している。
(注2) 60ミニッツ:『CBSテレビ』のドキュメンタリー番組。初回放送が1968年9月で、50年以上続く長寿番組であり、報道番組の中で最も視聴率が高い。
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