米フェイスブック、三次元仮想空間(メタバース)構築のために欧州で1万人採用(2021/10/19)
フェイスブックは、明日のインターネットになるかもしれない三次元仮想世界「メタバース」を構築するために、ヨーロッパで5年間に1万人の技術者を採用すると発表した。
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『RTL』によると、フェイスブックCEOのマーク・ザッカーバーグは3カ月前に、ソーシャルネットワークをほぼ無限の仮想現実(VR)に変えるという野望を世界に向けて発表した。そして今月17日、この仮想世界を構築するために、5年以内に欧州で1万人の優秀な技術者を採用する計画が発表された。採用された技術者らは、すでに全世界の従業員の約20%が所属しているメタバースの部門に新メンバーとして加わることになる。...
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『RTL』によると、フェイスブックCEOのマーク・ザッカーバーグは3カ月前に、ソーシャルネットワークをほぼ無限の仮想現実(VR)に変えるという野望を世界に向けて発表した。そして今月17日、この仮想世界を構築するために、5年以内に欧州で1万人の優秀な技術者を採用する計画が発表された。採用された技術者らは、すでに全世界の従業員の約20%が所属しているメタバースの部門に新メンバーとして加わることになる。来年フェイスブックのCTOに昇格するアンドリュー・ボスワースが率いるこの部門では、拡張現実(AR)メガネやヒューマンマシンインターフェースの開発にも取り組んでいる。
ザッカーバーグ氏は、モバイルインターネットには限界があり、技術力とVRやARの進歩により、スマートフォンやモバイルアプリケーションの制約を超えて、ユーザーが仮想世界でより自然に対話できるようになると考えている。
フェイスブックは、2026年までにソーシャルネットワークをバーチャルリアリティメガネでアクセス可能な3次元空間に変え、家にいながらにしてオンラインイベントにアクセスしたり、友人と遊んだり、仕事や買い物をしたりできるようにするつもりだという。
仏『ウエストフランス』紙は、現時点で最も成功したメタバースの一つは、3億5千万人のユーザーを抱えるエピックゲームズ社の「フォートナイト」だと伝えている。このビデオゲームは、単なるゲームを超えて、ユーザー同士が出会い、意見を交換し、ヴァーチャルコンサートなども開催されている。
メタバースはこうした娯楽にとどまらず、企業も取り入れ始めているという。例えばドイツ自動車大手のBMWは、仮装工場の構築に着手している。自動車メーカーは、現実の世界で実装する前に、仮想世界で改善点を検討していくことができるという。また、イタリアの高級ブランドであるグッチは、今年の夏、オンラインゲーム・プラットフォームのロブロックスと提携し、ロブロックスのプラットフォーム内で、ユーザーがグッチのバーチャルショップで高級アクセサリーを購入できるサービスを開始した。
フェイスブックもこうした流れに乗って、2014年に、バーチャルヘッドセット市場のリーダー的存在であるオキュラスを買収し、メタバースへの第一歩を踏み出した。今年の夏には、三次元の仮想空間会議「Horizon Workrooms」プロジェクトが発表された。28億人以上のユーザーを抱えるフェイスブックは、もし実現すれば、最大級のメタバースコミュニティを持つことになる。
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ギリシャ、30年来の熱波で森林火災が多発(2021/08/05)
ギリシャの首都アテネの北側で発生した大規模な森林火災により、首都上空には厚い煙が立ち込めている。住民は煙や熱から身を守るために、家の中に留まるように求められている。数日前から、未曾有の猛暑の影響で多数の火災に見舞われている。
仏
『レゼコー』と
『レクスプレス』によると、ギリシャ当局はアテネの住民や観光客に「窓やドアを閉めて、家にいる」よう呼びかけている。同市の北部では3日午後から、首都から約40キロ離れた場所で、制御不能の森林火災が発生し、300人が避難した。
ギリシャではこの1週間、過去30年間で最悪の熱波に見舞われ、火災が増加している。気温が43度を超える場所もあった。これらの火災によって放出される微粒子による大気汚染が首都で深刻化してきている。...
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『レゼコー』と
『レクスプレス』によると、ギリシャ当局はアテネの住民や観光客に「窓やドアを閉めて、家にいる」よう呼びかけている。同市の北部では3日午後から、首都から約40キロ離れた場所で、制御不能の森林火災が発生し、300人が避難した。
ギリシャではこの1週間、過去30年間で最悪の熱波に見舞われ、火災が増加している。気温が43度を超える場所もあった。これらの火災によって放出される微粒子による大気汚染が首都で深刻化してきている。地元メディアによると、これまで数十人の人が軽い呼吸困難のために首都圏の病院で治療を受けたという。
500人以上の消防士、9機のヘリコプター、5機の飛行機、そして軍や警察からの援軍を含めた大部隊が、アチャルネの町の近くにあるパルニタ山の麓に配備されている。4日朝、「状況は改善されており、今後数時間のうちに火災が収束することを期待している」と消防当局が発表した。
キリアコス・ミツォタキス首相は、4日の早朝に現場を訪れた後、「今のところ人的被害がないことを神に感謝する」と述べた。一時4つの地点で大規模な火災が発生していたが、現在はそのうちの3つを鎮火できた。
火は3日にアテネ中心部から約20キロ北に位置するヴァリンボンビの町で発生し、近隣の自治体にも急速に広がり、住民は避難を余儀なくされた。アテネの電力会社であるIPTOは、火災によって破壊された設備があるため、首都圏への電力供給の回復に努めている。
大規模な森林火災は、ギリシャだけでなくトルコでも発生している。トルコでは1週間前に発生した森林火災が、今も鎮火出来ていない。仏『RTL』によると、8月4日、エーゲ海に面したトルコ南部の火力発電所で、1週間近く続いている森林火災が、発電所に近づいたため、従業員たちは避難を余儀なくされた。目撃者によると、炎が発電所の周りを囲い始めたため、消防隊員、警察官、住民は全速力で現場から逃げ出したという。この火災は、これまで8人の犠牲者を出し、トルコ南部の海岸沿いの広大な森林が破壊される中、発電所まで到達した。
発電所は、事前に石油と石炭で動く発電所を冷却するための水素タンクを空にして、念のため水で満たしたことを公表した。ミラス市市長がインターネット上で公開した画像には、発電所のすぐ目の前で火が猛烈に燃えている様子が写っており、「全員が避難している」とツイートした。
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