新型コロナ対策・関連事業・不適切な支出など220億円余(11月8日)
会計検査院の昨年度の予算の検査報告書はきのう、岸田総理大臣に提出された。
報告書では、不当な支出や改善が必要だと指摘された金額が333件、合わせて580億円余りに上り、このうち新型コロナ対策関連では9省庁などが行った事業で87件、220億円余りが指摘された。
この中では、都道府県の医療提供体制の整備などを支援するための厚生労働省の交付金で、およそ5億4000万円が過大に支出されていたことなどが指摘されている。...
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会計検査院の昨年度の予算の検査報告書はきのう、岸田総理大臣に提出された。
報告書では、不当な支出や改善が必要だと指摘された金額が333件、合わせて580億円余りに上り、このうち新型コロナ対策関連では9省庁などが行った事業で87件、220億円余りが指摘された。
この中では、都道府県の医療提供体制の整備などを支援するための厚生労働省の交付金で、およそ5億4000万円が過大に支出されていたことなどが指摘されている。
新型コロナ関連では最大規模の支援策となった持続化給付金も調べていて、2020年までに受給した個人事業者263万人から抽出し、所得税の申告状況を確認した。その結果、およそ8900人のうち、受給額を収入に計上していないと見られる人が5%近くいたとして、会計検査院は適切に納税されていないケースが一定数あると見ている。
このほか、ガソリン価格を抑えるための補助事業についても調べた結果、民間企業に委託された価格のモニタリング調査の結果が十分活用されていないことが明らかになった。
補助金の支給単価の決定には、国の委託を受けた石油情報センターの調査結果が使われており、会計検査院は事業を継続する場合などは、必要性や内容を十分検討するよう求めた。
指摘を受け資源エネルギー庁は、全数調査を実施することで実際に価格が抑制されてきたと考えており、効果や指摘も踏まえつつ、調査の内容や方法を検討していくとコメントしている。
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新型コロナ・後遺症要因は“血液中物質に特定の変化”(10月15日)
新型コロナウイルスの感染後、症状が長引く人では、ストレス反応に関わるホルモンが減少するなど血液中の物質に特定の変化が見られるとする研究成果を、米国の研究チームが発表した。米国・イエール大学・岩崎明子教授らの研究チームが、科学雑誌「ネイチャー」で発表した。
研究チームは、新型コロナに感染したあと、けん怠感や息苦しさなど、なんらかの症状が長引く後遺症が1年以上ある人と、感染後、後遺症がない人、感染しなかった人など、計268人の血液成分を分析。...
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新型コロナウイルスの感染後、症状が長引く人では、ストレス反応に関わるホルモンが減少するなど血液中の物質に特定の変化が見られるとする研究成果を、米国の研究チームが発表した。米国・イエール大学・岩崎明子教授らの研究チームが、科学雑誌「ネイチャー」で発表した。
研究チームは、新型コロナに感染したあと、けん怠感や息苦しさなど、なんらかの症状が長引く後遺症が1年以上ある人と、感染後、後遺症がない人、感染しなかった人など、計268人の血液成分を分析。その結果、後遺症がある人たちでは、血液中にあるB細胞やT細胞と呼ばれる特定の免疫細胞が増加していたほか、体内で潜伏していたヘルペスウイルスが活性化するなどの変化が確認されたという。
さらに、後遺症がある人では、体の状態を一定に保ち、ストレス反応に関わるコルチゾールというホルモンの量が後遺症がない人や感染しなかった人と比べ半減していた。研究チームは、こうした変化を指標にすることで新型コロナの後遺症の正確な診断や、治療法の開発につながるとしている。
岩崎教授は「後遺症の中でも倦怠感はコルチゾールの低回が要因だと考えられ、ほかの症状も免疫とホルモンの量が不安定になることで起きている可能性がある。後遺症があることを周りに理解されず悩み続ける人も多いので、原因の解明を目指し、さらに研究を進めたい」と話している。
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英国空港・管制官・新型コロナ感染相次ぎ・160便余欠航(9月26日)
英国のガトウィック空港が発表したところによると、管制塔に勤務する管制官のおよそ30%が新型コロナウイルスに感染し勤務できない状態となったという。発着便の数を1日800便に制限することになり、10月1日までに合わせて164便の欠航が決まったという。
声明の中で空港側は謝罪したうえで「困難な決断だったが航空会社は信頼できる計画に基づいて運航し、乗客は出発直前に便が欠航する事態に直面しなくて済むようになる」と説明している。...
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英国のガトウィック空港が発表したところによると、管制塔に勤務する管制官のおよそ30%が新型コロナウイルスに感染し勤務できない状態となったという。発着便の数を1日800便に制限することになり、10月1日までに合わせて164便の欠航が決まったという。
声明の中で空港側は謝罪したうえで「困難な決断だったが航空会社は信頼できる計画に基づいて運航し、乗客は出発直前に便が欠航する事態に直面しなくて済むようになる」と説明している。
英国政府によると、イングランドでは新型コロナウイルスの新規感染者数が連日1000人を超えるようになっているという。
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きょうから全世代対象・コロナワクチン接種開始・オミクロン株の派生型に対応(9月20日)
新型コロナウイルスはことし5月に法的位置づけが5類に変更されたが、厚生労働省は今年度末まで自己負担なしで接種することができる特例接種を続けている。そして冬に懸念される感染拡大に備え、きょうから希望する生後6か月以上のすべての人を対象にした接種が始まる。
使用するのは、オミクロン株の派生型、XBB系統に対応するファイザーとモデルナのワクチンで、接種を希望する場合は自治体から接種券を受け取り、病院などで接種を受けることができる。...
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新型コロナウイルスはことし5月に法的位置づけが5類に変更されたが、厚生労働省は今年度末まで自己負担なしで接種することができる特例接種を続けている。そして冬に懸念される感染拡大に備え、きょうから希望する生後6か月以上のすべての人を対象にした接種が始まる。
使用するのは、オミクロン株の派生型、XBB系統に対応するファイザーとモデルナのワクチンで、接種を希望する場合は自治体から接種券を受け取り、病院などで接種を受けることができる。
ただ今回の接種から、厚生労働省は自治体が住民に接種を勧める接種勧奨や、接種を受けるよう努めなければならないとする努力義務については、高齢者など重症化リスクの高い人にのみ適用する。
また、多くの自治体で10月から始まるインフルエンザワクチンと新型コロナワクチンを同時に接種しても、安全性や有効性に問題はないとしている。
厚生労働省は、接種の機会は生後6か月以上の全員に提供されるので、接種を悩まれている方は、これまでと同様に、国のリーフレットなどを参考に、個人の判断で検討してほしいと話している。
きょう接種が始まるワクチンは、新型コロナウイルスのオミクロン株の一種、XBB.1.5に対応した成分が含まれたワクチン。
国立感染症研究所によると、現在流行の主流となっているのは、XBB系統からさらに変異した、EG.5と呼ばれる変異ウイルスで、WHO世界保健機関が、注目すべき変異ウイルスに指定して、監視している。
XBB.1.5対応のワクチンを開発した米国の製薬会社2社は、効果について、臨床試験などの結果として、EG.5など新たに広がりを見せる変異ウイルスに対しても、免疫の反応が見られたとしている。
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コロナ治療薬・一部自己負担へ・“薬断り重症化の懸念も”(9月16日)
厚生労働省は来月から、新型コロナ患者や医療機関への支援を見直すことにした。
患者への支援見直しは、全額公費で負担している高いもので9万円を超える高額なコロナ治療薬について3000円から9000円の自己負担を求めるという。
また入院医療費には「高額療養費制度」を適用したうえで、補助額を半額の最大1万円にすることにしている。
クリニックの医師は今後、薬の一部が自己負担となると処方を断る人や受診を控える人が出てくるのではないかと懸念している。...
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厚生労働省は来月から、新型コロナ患者や医療機関への支援を見直すことにした。
患者への支援見直しは、全額公費で負担している高いもので9万円を超える高額なコロナ治療薬について3000円から9000円の自己負担を求めるという。
また入院医療費には「高額療養費制度」を適用したうえで、補助額を半額の最大1万円にすることにしている。
クリニックの医師は今後、薬の一部が自己負担となると処方を断る人や受診を控える人が出てくるのではないかと懸念している。厚生労働省は、新型コロナウイルスへの支援策を来年4月からは季節性インフルエンザなどの感染症と同様の対応とする方向で見直すことにしている。
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