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2024年05月09日(木)
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【Globali】
 

南シナ海仲裁裁定から1年、中国による裁定無効化が実現?(2)-フィリピン・インドネシアの細やかな抵抗【米・英・ロシア・中国メディア】(2017/07/15)

7月14日付Globali「南シナ海仲裁裁定から1年、中国による裁定無効化が実現?」の中で、“中国は当初より、一方的な常設仲裁裁判所(PCA)の仲裁裁定は無効であると強く宣言し・・・実際には、中国自身の理屈付けで人工島建設継続はおろか、軍事拠点化を見据えての種々の恒久施設を同島に建設している。また、周辺関係国との対話を継続するに当り、大規模経済支援をちらつかせ、中国主導の話に黙って続くよう迫ってきている。従って、裁定で勝訴したフィリピンも、政権が代わったこともあって、もはやPCA裁定は絵空事になりつつあるとみられる”と報じた。しかしながら、中国から軍事行動を起こされないぎりぎりのところで、フィリピンが領有権争いの海域での天然資源探査活動の再開を目論めば、インドネシアは、自国の主権範囲と主張する海域について(南シナ海から切り離して)独自の命名を行う等、細やかな抵抗を試みている。

7月14日付米『CNBCニュース』:「ドゥテルテ政権が、中国が主権を主張する領海内での探査活動を目論んでいることで、南シナ海問題が再燃」  
 『ロイター通信』は7月12日、フィリピンのエネルギー資源開発庁のイスマイル・オカンポ理事が、南シナ海のリード礁における天然ガス・石油探査の掘削を年内中に再開する予定であることを明らかにした、と報じた。

 同礁は、PCA裁定で認めたフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内にあるが、一方で、PCA裁定を無効と宣言している中国は、同礁が主権範囲と主張する「九段線」の範囲内にあることから、フィリピンの一方的な活動再開によって、中国・フィリピン間での軋轢が再燃しかねない。...
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南シナ海仲裁裁定から1年、中国による裁定無効化が実現?【米・英・ロシア・フィリピン・中国メディア】(2017/07/14)

常設仲裁裁判所(PCA)が、南シナ海における中国主張を全面的に退ける裁定を下してから、7月12日で1年が経過した。中国は当初より、一方的な仲裁裁定は無効であると強く宣言し、また、国際世論の反対を鎮めるため、東南アジア関係各国との対話による問題解決のポーズを前面に押し出していた。実際には、中国自身の理屈付けで人工島建設継続はおろか、軍事拠点化を見据えての種々の恒久施設を同島に建設している。また、周辺関係国との対話を継続するに当り、大規模経済援助をちらつかせ、中国主導の話に黙って続くよう迫ってきている。従って、PCA裁定で勝訴したフィリピンも、政権が代わったこともあって、もはやPCA裁定は絵空事になりつつあるとみられる。

7月12日付英『インターナショナル・ビジネス・タイムズ』オンラインニュース:「南シナ海:フィリピンは中国主張を退けたPCA裁定を有効に活用している?」
  南シナ海領有権問題で、中国主張を全面的に退けたPCA裁定が下ってから1年が経つに当り、フィリピン大統領府のアーネスト・アベーラ報道官は7月11日、(ロドリゴ・ドゥテルテ大統領方針に沿って)現在中国と対話を継続している、と語った。しかし、PCA裁定で勝訴したフィリピンは、この1年間で同裁定結果を有効に活用していないことは明白である。...
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